保守穏健派ロウハニ師得票率４６％で優勢

【テヘラン田中龍士】イラン大統領選挙の投票は１４日夜に締め切られ、開票作業に入った。イラン内務省は１５日朝、中間票を発表し、改革派にも浸透する保 守穏健派のロウハニ元最高安全保障委員会事務局長（６４）が得票率で４６％を獲得し、優勢と述べた。イラン国営放送などが伝えた。当初、優勢と見られた保 守強硬派のガリバフ・テヘラン市長（５１）とジャリリ最高安全保障委員会事務局長（４７）に対し、ロウハニ師が終盤に追い上げていた。投票率は７割を超え るとみられる。１５日中にも大勢が判明する見通し。

　イラン国営通信によると、すでに開票を終えた約１８０万票のうち、ロウハニ師が約８３万４０００票、ガリバフ氏が約３２万票、ジャリリ氏が約２５万７０００票。有権者数は約５５００万人。カシオ 時計

　当初、低調だった選挙戦は終盤に改革派候補が離脱しロウハニ師支援に回ると、熱を帯びた。イラン学生通信（ＩＳＮＡ）によると、当局者は投票率が７０％ を超えるとした。前回２００９年の約８５％を下回るとみられるが、投票率が上がると浮動票がロウハニ師に流れるとの見方もある。カシオ 腕時計

　内務省は当初の投票締め切りを１４日午後６時としていたが、投票できない有権者の列が各地の投票所前にできたため、段階的に延長を発表。首都テヘランで は５時間延長した。最高指導者ハメネイ師は「（欧米など）敵の妨害を防ぐ」として国民の選挙参加を訴えており、高い投票率で正当な民主国家を印象づけたい 考えだ。seiko 腕時計

　当選には有効投票の過半数の得票が必要だが、激戦のため上位２人による決選投票が２１日に行われる可能性がある。実現すれば０５年以来２度目。シチズン 時計